「クレイマー、クレイマー」が面白い

投稿者: | 2019年1月24日

男性と女性、それぞれの視点から、結婚生活に対する考え方をリアルに表した映画だったと思います。 男性は、家庭を守っているつもりで、でも、奥さんの心までは労ってあげられず、また、その事に気がつくのが遅すぎたのです。 子供の事も、奥さんに任せっきりだったから、その接し方すらうまくはいかなく、ぎこちない親子の交流が、時には、切なく、時には微笑ましく思いました。 そして、テッドが息子であるビリーの為に、フレンチトーストを作るシーンは、かなり有名で、テッドが父親として成長した事を表すアイテムでもありました。 そして、妻のジョアンナもまた、テッドやビリーと離れて、気がつく事が多かったのだと思います。 ビリーを迎えに行った時に、その小さな体を抱き締めた彼女の表情は、決して晴れやかとは言えませんでした。 離婚をテーマとした作品は数多くありますが、これほど切ない結果となった作品はなかったと思います。 そして、メインとなるのは、夫婦の問題ではなく、家族の問題だという事だと思うんです。 テッドとジョアンナ、夫婦二人の問題ですが、でも、ビリーの事が何よりも気がかりでした。 幼い心を、テッドやジョアンナは理解してあげられていたのか。 結婚は、二人で決める事でも、離婚は二人で決めてはいかないのだという事を、この映画では教えてくれたのだと思います。 この映画は、派手な夫婦喧嘩のシーンなどはなく、淡々と日常が描かれていくのですが、淡々としているが為に、逆にとてもリアルな映画に感じました。 テッドとビリーの別れの朝、すっかり手慣れた手付きでフレンチトーストを作るテッドを、ビリーが複雑な表情で見上げていたシーンは、とても印象に残りました。 これから結婚を考えているという人には、一度見て欲しいと思える映画です。